Claude APIとは?料金と導入方法を徹底解説

最終更新日: 2025-02-11

業務効率化や新しい価値創造が急務となっている現代、AIツールの導入は企業のみならず個人の活動にも大きな影響を与えています。なかでもAnthropic社が開発した「Claude API」は、大規模言語モデル(LLM)によって会話応答から文書作成、アイデア創出まで広範なタスクをサポートできると注目を浴びる存在です。

本記事では、Claude APIの特徴や料金プラン、導入ステップなどをわかりやすくまとめ、導入を検討している方々へ具体的なメリットと注意点を解説します。

最新のAI技術を活用して、業務効率やサービス品質をより高める方法を一緒に見つけていきましょう。

また、弊社では「AI使いたいが、どのような適用領域があるのかわからない…」「AI導入の際どのサービス提供者や開発企業を組めばいいかわからない…」という事業者の皆様に、マッキンゼーやBCGで生成AIプロジェクトを経験したエキスパートが完全無料で相談に乗っております。

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仲 思成
監修者: 仲 思成

AI導入.comを提供する株式会社FirstShift 代表取締役。トロント大学コンピューターサイエンス学科卒業。株式会社ANIFTYを創業後、世界初のブロックチェーンサービスを開発し、東証プライム上場企業に売却。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにコンサルタントとして入社。マッキンゼー日本オフィス初の生成AIプロジェクトに従事後、株式会社FirstShiftを創業。

Claude APIとは?

Claude APIは、Anthropic社が提供する大規模言語モデル(LLM)であるClaudeへの外部からのアクセスを実現するキーです。

APIを利用することで、ClaudeのWebサイトやアプリ上からだけでなく、外部のWebサイトや自社サイト、社内業務フロー上でClaudeを利用することが可能になります。

さまざまな形式のデータを活用でき、企業のアプリケーションやサービスに柔軟に組み込むことが可能なため、業務効率の向上を目指す企業が注目しています。

Claude APIの特徴と活用メリット

自然かつ的確な文章生成

Claude APIは文脈を深く理解し、人間に近いレベルで自然な返答を生成できます。たとえば、長文の要約や複雑な質問への回答などでその性能が発揮されます。

多形式データの同時処理

テキストだけでなく、PDFや画像を含む複数のファイルを一括で扱えるため、多面的な分析や文書管理業務に役立ちます。

柔軟な導入と拡張性

サポートされるプログラミング言語・ライブラリが多く、技術的なハードルを低く抑えた設計になっています。専門的なコードが組めなくても、サービス同士の連携が比較的容易に行えます。

自社データの効率的な活用

自社で保有する独自のデータや文書をAIに学習させることで、自社独自のFAQシステムや推薦機能など、高度にカスタマイズされたAIプロダクトが構築しやすくなります。

Claude APIで使用できるモデル一覧

Claude APIには複数のモデルが存在し、用途や求める性能に合わせて最適なものを選べます。以下は主なモデルの例です。

APIのモデル名 特性 適したシーン
claude-3-opus-20240229 高度な推論・最高性能 難易度の高い課題・大規模分析
claude-3-sonnet-20240229 バランスの良いモデル 一般的な会話・日常的なタスク
claude-3-haiku-20240307 低コストかつ高速処理 簡易な問い合わせ・短文対応
  • Opusモデルは性能重視で、複雑な計算や分析処理に向いています。
  • Sonnetモデルはオールラウンド型で幅広いタスクをそつなくこなせるため、まずはこれから導入を検討する企業にぴったりです。
  • Haikuモデルは安価に運用でき、スピード重視の場面や簡単な問い合わせ処理に最適といえます。

Claude APIのモデル別料金

Claude APIの料金体系は、処理量に比例する形となっています。

各モデルで処理したトークン数に応じて課金される仕組みです。以下は参考値となります。

モデル名 入力料金(100万トークン) 出力料金(100万トークン)
Claude 3.5 Sonnet $3(約450円) $15(約2,200円)
Claude 3 Opus $15(約2,200円) $75(約11,200円)
Claude 3 Haiku $0.25(約40円) $1.2(約180円)

運用コストを抑えたい場合はHaikuモデルを、大規模分析にはOpusモデルをといった形での使い分けが一般的です。

Claude APIの導入手順

手順1:アカウント作成

Anthropic社の公式サイトへアクセスし、「Get API Access」などのボタンをクリック。メールアドレスとパスワードを登録したり、Googleアカウントでログインする方法も選べます。

手順2:初回設定

組織名(個人名でもOK)や利用形態を簡単に入力してアカウントをセットアップします。

手順3:APIキーの発行

ダッシュボードで「Get API Keys」を選択すると、新しいキーを生成することが可能です。秘密情報なので必ず保管に注意しましょう。

手順4:課金情報の登録

無料枠を超えて利用する場合や、有料プランにアップグレードする際はクレジットカード情報を登録します。利用残高や料金上限もここで確認しましょう。

手順5:試験的なAPI呼び出し

取得したキーを使い、サンプルコードなどで実際に呼び出して動作を確認します。無料プランではリクエスト数に制限がありますが、初期テストには十分な範囲です。

Colab での実行

Colabでの実行手順は、次のとおりです。

(1) パッケージのインストール。

# パッケージのインストール
!pip install anthropic

(2) 環境変数の準備。
左端の鍵アイコンで「ANTHROPIC_API_KEY」を設定してからセルを実行してください。

# 環境変数の準備 (左端の鍵アイコンでANTHROPIC_API_KEYを設定)
import os
from google.colab import userdata
os.environ["ANTHROPIC_API_KEY"] = userdata.get("ANTHROPIC_API_KEY")

(3) クライアントの準備。

import anthropic

# クライアントの準備
client = anthropic.Anthropic()

(4) 推論の実行。

# 推論の実行
message = client.messages.create(
    model="claude-3-opus-20240229",
    max_tokens=1000,
    temperature=0.0,
    system="あなたは優秀なAIアシスタントです。",
    messages=[
        {"role": "user", "content": "スターバックスの経営戦略を考えてください"}
    ]
)
print(message.content[0].text)

Claude APIを導入する上でのポイント

コスト管理を行う

APIの呼び出し回数が増えると、それだけ請求額がかさむ仕組みです。プロンプト設計を工夫して無駄なやり取りを削減するなど、コスト対策を意識する必要があります。

出力形式はテキスト限定

Claude APIはテキスト出力に特化しています。音声や画像の生成機能はないため、必要に応じて他のサービスと組み合わせるのがおすすめです。

まとめ

Claude APIは自然言語処理が得意なAIツールであり、対話や文書作成、分析など多方面で高いパフォーマンスを発揮するため、さまざまな業務効率化に期待できます。

  • 複数モデルから選択できる柔軟さ
  • 異なるデータ形式をまとめて扱える
  • 独自データの学習が容易
  • 個人から大企業向けまで揃った料金プラン

一方で、トークン課金によるコスト面の注意や、テキスト以外の生成が行えないなどの制限もあるため、事前に使い方をしっかり検討した上で、まずは無料枠で試してみて、可能性を感じたら有料プランや上位モデルへの導入を検討してみるのがおすすめです。

最新のAI技術を手軽に取り入れられるClaude APIを活用し、業務改善や新規サービスの開発に役立ててみてください。

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