【初心者向け】GPTsの作り方と活用法を徹底解説|できること・コツ・作成ステップ

最終更新日: 2025-04-11

近年、業務効率化や顧客対応の高度化を目的に、ChatGPTのカスタム機能「GPTs」への注目が高まっています。

企業の課題や業種に応じた独自のAIを、専門知識なしで構築できる点が評価され、社内ツールとしての活用も進んでいます。

本章では、GPTsの基本的な概要と、企業での活用イメージをわかりやすく解説します。

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仲 思成
監修者: 仲 思成

AI導入.comを提供する株式会社FirstShift 代表取締役。トロント大学コンピューターサイエンス学科卒業。株式会社ANIFTYを創業後、世界初のブロックチェーンサービスを開発し、東証プライム上場企業に売却。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにコンサルタントとして入社。マッキンゼー日本オフィス初の生成AIプロジェクトに従事後、株式会社FirstShiftを創業。

GPTsとは?

ChatGPTのGPTのホーム画面

GPTsとは、ChatGPTをベースにカスタマイズして使える専用AIのことです。

特定業務や用途に応じて、回答内容や口調、知識ファイル(PDFなど)を自由に設定できるため、

企業では「社内FAQ」「営業トーク生成」「契約内容の要約」など、業務に即した使い方が可能です。ノーコードで作成できる点も魅力で、非エンジニアでも運用しやすい設計となっています。

GPTsでできること4選

ChatGPTを業務用途に合わせて自由にカスタマイズしているビジネスマンのイメージ図

GPTsは、ChatGPTを業務用途に応じて自由にカスタマイズできる機能です。

企業内での業務効率化や情報活用において、どのような機能を持っているのか「回答内容のカスタマイズ」「特定業務の自動化」「API連携による外部ツールとの接続」「PDFファイル読解と知識応答」の4つの観点からご紹介します。

回答内容のカスタマイズ

GPTsでは、「敬語で丁寧に答える」「初心者にもわかりやすく説明する」など、回答内容を目的に応じて柔軟にカスタマイズできます。

業務マニュアルの案内や社外対応など、用途に応じた表現が可能で、設定は「指示文」や「初期プロンプト」で行います。

トーンの調整や社内用語の統一にも対応でき、ビジネスからカジュアルな対話まで幅広く活用できます。

特定業務の自動化

GPTsを使えば、議事録の要約経費精算の手順案内定期レポートの草案作成など、繰り返し発生する特定業務の自動化が可能です。

指示に応じて処理を実行できるため、業務効率が向上し、業務ごとに最適化されたミニAIとしても活用できます。

API連携による外部ツールとの接続

GPTsは、SlackNotionGoogleカレンダーなどの外部ツールとAPI連携が可能です。

チャットでの指示をもとに予定登録やメモ作成を自動化でき、日常業務の効率が大幅に向上します。

手作業の削減により、スムーズな業務フローを実現できます。

PDFファイル読解と知識応答

GPTsは、業務マニュアル契約書社内資料などのPDFファイルを読み取り、その内容をもとに自動で質問に答える「知識応答」ができます。

業務知識の共有や社内問い合わせ対応の効率化に役立ちます。

GPTsの作成は無料でも可能か?

GPTs作成機能が有料プラン(ChatGPT Plus)限定でロックされているビジネスシーンのイメージ図

GPTsの作成は無料ではできません。作成機能は 有料プラン(ChatGPT Plus)限定です。

無料ユーザーは、他者が公開しているGPTsを使うことはできますが、自分でGPTsを新たに作成・カスタマイズするには月額20ドル(約3,000円)のChatGPT Plusへの登録が必要です。

企業での業務活用や独自機能の実装を検討している場合は、有料プランの導入が前提となります。

スマホでのGPTs作成は可能か?

スマホでGPTsを作成しているビジネスパーソンのイメージ図

スマホでもGPTsの作成は可能です。

ただし、機能をフル活用するにはPCブラウザの方が操作しやすいのが現状です。

スマートフォンのChatGPTアプリからも「GPTs」の作成・編集・テストは行えますが、

画面が小さく入力欄も限られるため、詳細設定(ConfigureやKnowledgeの登録など)はPCでの作業が推奨されます。

そのため、スマホはあくまで補助的な作業や軽微な修正に向いており、本格的な作成はPCでの利用が便利です。

GPTsの作り方:基本の5ステップ

GPT作成の基本ステップを表現したビジネス向けの操作イメージ図(登録・カスタマイズ・公開までの流れ)

GPTsは誰でも簡単に作成できますが、手順を理解しておくことで作業効率や品質が大きく向上します。

本章では、「ChatGPT Plusへの登録」から「テストと公開」まで、実際にGPTsを作るための5つの基本ステップをご紹介します。

ステップ1: ChatGPT Plusに登録

GPTsを作成するには、ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」への登録が必要です。

無料プランでは作成機能が利用できないため、まずは月額料金を支払い、Plusにアップグレードしましょう。

ステップ2: GPT Builderを起動

ChatGPT Plusに登録後、メニューの「Explore GPTs」から「Create」をクリックすると、GPT Builderが起動します。

このツールでは、対話形式で質問に答えるだけでカスタムGPTの土台を作成できます。 専門知識がなくても、ステップに沿って設定できるのが特徴です。

ステップ3: 基本設定の入力

GPTの名前、アイコン、説明文、使用目的などを入力します。 これらの情報は公開されるため、誰がどんな場面で使うかを意識して、親しみやすく具体的な表現を心がけると効果的です。

企業利用の場合は、業務内容や活用シーンがすぐに伝わるように設定することが信頼感につながります。

ステップ4: 詳細設定(Configureタブ)

「Configure」タブでは、初期プロンプト回答のトーン設定、ファイル(Knowledge)のアップロード、機能のON/OFFなどを細かくカスタマイズできます。

例えば、社内マニュアルをアップロードして質問対応用にしたり、回答を敬語ベースにして社外対応向けにするなど、用途に応じた最適な調整が可能です。

GPTを業務用の会話AIとして活用するための要となる設定です。

ステップ5: テストと公開

作成したGPTは「Preview」機能で実際の動作を確認できます。

想定通りに応答するか、初期設定が反映されているかをチェックしましょう。

問題がなければ「Publish」ボタンで公開し、他のユーザーにも共有できる状態になります。

公開後も内容の修正や再設定が可能なため、テスト→公開→改善のサイクルでブラッシュアップが可能です。

初心者でもできるGPTs作成のコツ5つ

初心者がGPTを設定・カスタマイズしているビジネス風の操作画面イメージ(チェックリストや設定操作など)

GPTsを初めて作る方にとっては、設定項目の多さや専門用語に戸惑うこともあるでしょう。

本章では、「具体的な指示を明確に伝える」など、初心者でも実践しやすい5つの作成コツを解説します。

具体的な指示を明確に伝える

丁寧に話す」「専門用語を使わない」など、具体的な指示を明確に伝えることが大切です。 曖昧な表現よりも、期待する応答のトーンや対応方法を具体的に記述することで、GPTsの回答精度が大きく向上します。

Configureで不要な機能を無効化する

誤操作情報漏洩のリスクを減らし、目的に特化したGPTに仕上げるには、Configureで不要な機能を無効化することが重要です。

例えば、ファイルアップロードやAPI呼び出しが不要な場合、それらをOFFにすることで、安全かつシンプルな運用が可能になります。

GPT Builderで対話形式の設定を活用する

まず目的を尋ねる」「案内に沿って質問する」といった段階的なやり取りを実現するには、GPT Builderで対話形式の設定を活用するのが効果的です。

ユーザーが迷わず情報入力できるようになり、カスタマーサポートや社内業務フローの自動化にも応用できます。

プレビュー機能で挙動をテスト・改善する

回答のトーン挙動が合っているかどうかは、プレビュー機能で挙動をテスト・改善することで確認できます。

想定した質問への応答が適切かをチェックすることで、誤解のないやりとりや目的に沿った運用が可能になります。公開前に必ずテストを行いましょう。

Knowledgeに必要なファイルだけをアップロードする

情報量が多すぎると精度が下がる場合もあるため、Knowledgeに必要なファイルだけをアップロードすることが大切です。

例えば、社内マニュアルやFAQなど、用途に直結する資料のみに絞ることで、GPTの回答がぶれず、安定した応答が可能になります。

まとめ:GPTsは業務効率化に役立つカスタムAI

カスタムGPTを業務に活用しているビジネスシーンのイメージ(画面上に効率化を示すアイコンや指標が表示されている)

GPTsは、回答のトーン調整や業務自動化、PDF対応、外部ツール連携などが可能なカスタムAI機能です。

作成にはChatGPT Plusが必要ですが、スマホでも操作可能で初心者でも扱いやすいのが特徴です。

業務目的に応じて初期設定やファイル管理を工夫することで、社内活用に最適なGPTを構築できます。 まずは小規模に導入し、実務に合わせて調整していくのがおすすめです。

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