【実践例付き】Replit Agentとは?開発支援AIの使い方・料金プランを徹底解説
「オンラインでプログラミング学習を始めたい」「PCはもちろんスマホで気軽に開発したい」とお考えの方に注目されているのが、クラウドIDEのReplitです。
本記事では、Replitの概要からReplit Agentの特徴、使い方、料金プラン、日本語対応の有無、使用時の注意点を包括的に解説します。
Replitの活用を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
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AI導入.comを提供する株式会社FirstShift 代表取締役。トロント大学コンピューターサイエンス学科卒業。株式会社ANIFTYを創業後、世界初のブロックチェーンサービスを開発し、東証プライム上場企業に売却。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにコンサルタントとして入社。マッキンゼー日本オフィス初の生成AIプロジェクトに従事後、株式会社FirstShiftを創業。
Replitとは?
Replitは、Webブラウザまたはスマホアプリだけでプログラミング開発が行えるクラウド型のIDE(統合開発環境)です。
ブラウザ上で直接コードを書き、実行できるため、インストール不要で、手軽に開発が始められます。多くのプログラミング言語に対応しており、個人やチームでのプロジェクト管理も可能です。
近年、このReplit上でコーディングを支援するAIエージェントであるReplit Agentがリリースされたことで、注目されています。
Replit Agentとは?
Replit Agentは、Replitプラットフォーム上で利用できるAIアシスタントです。
コードの生成、デバッグ支援、質問への回答など、開発者が効率的に作業できるようサポートします。リアルタイムでのサポートや学習にも活用でき、プログラミング初心者から上級者まで幅広く利用可能です。
対応プログラミング言語・フレームワーク
- Python、JavaScript、HTML/CSS、C/C++、Java、Go、Rust、Ruby、PHPなど、主要言語は一通り対応。
- React、Next.js、Flask、Django、Ruby on Railsなど、人気フレームワーク向けのテンプレートやスターターキットが充実。
- 新規Repl作成時に対象言語を選ぶと、自動的に必要なランタイム・ライブラリがセットアップされる。
- パッケージ管理統合:PythonならpipやPoetry、Node.jsならnpmやYarnなど、依存ライブラリのインストールもエディタ内で完結。
- ほとんどの主要言語が動くため、学習にも開発にも柔軟に対応可能
Replit Agentの特徴
Replit Agentは大きく5つの特徴から注目されています。ここではその特徴を簡単に紹介します。
多言語対応
Python、JavaScript、C/C++、Java、Go、Rust、HTML/CSS/JS、React、Djangoなど数十~数百の言語やフレームワークをカバー
リアルタイム共同編集
Googleドキュメントのように同じファイルを複数人で同時編集することができます。マルチプレイヤーモードでペアプログラミングや共同開発が可能。
クラウドホスティング
作成したプロジェクト(Repl)をそのままオンラインでデプロイし公開できます。Replitのコンテナ上でコードが動くので即時にWeb上で公開できます。
環境構築不要
アカウント登録→New Replするだけで、必要なコンテナとライブラリが自動セットアップ
充実したコミュニティ
公開Replをフォークして学習・改良できるほか、「いいね」やコメント機能もある
Replit Agentブラウザ版/スマホアプリ版の違い
Replit Agentはブラウザ/スマホアプリ両方で利用が可能ですが、使い勝手が異なります。
ここではそれぞれの違いと、両者の共通点を解説します。
ブラウザ版の特徴
- **フル機能を使用可能 ...**PCの大画面を活かし、ファイルツリー・コードエディタ・コンソール・プレビューを同時に表示できます。
- コミュニティ機能の充実 ... ブラウザ版では他ユーザーの公開Replを検索・閲覧・フォークしやすく、作品フィードやコメント欄などソーシャル機能も豊富です。
- 大規模作業や複数ファイル管理に強い ... 複数タブやウィンドウを同時に開き、大量のファイルを扱う開発でも比較的スムーズに編集できます。
スマホアプリ版の特徴
- モバイル最適化されたUI ... スマホ向けの画面デザインと「コーディング・ジョイスティック」により、指先のみでのカーソル移動やテキスト選択が快適です。
- 小規模編集・移動中の作業に最適 ... 画面スペースが限られるため、大量ファイルを一度に確認するには不向きですが、移動時間やスキマ時間を活かしてコードを微修正したり学習するには最適です。
Replit Agentの料金体系
以下に、各プランの料金と主な特徴をまとめています。
プラン名 | 月額料金(年払い) | 月額料金(月払い) | 月間クレジット | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|
Starter | 無料 | 無料 | なし | 基本的な開発環境、限定的なReplit AIアクセス、3つの公開プロジェクト |
Replit Core | $15 | $25 | $25 | フルReplit Agentアクセス、AIチャット無制限、Claude Sonnet 3.7 & OpenAI GPT-4o利用可、公開・非公開プロジェクト無制限 |
Teams | 要問い合わせ | $40 | $40 | Replit Coreの全機能、ユーザーごとに$40の月間クレジット、チーム向けの集中請求や役割ベースのアクセス制御、プライベートデプロイメント対応。 |
※Enterpriseプランの詳細は近日公開予定
ここからは、各プランの解説します。
Starterプラン(無料)
-
誰でも無料登録OK
ただし2024年8月以降、新規ユーザーは作成できる公開Repl数が最大3つまでに制限(既存ユーザーは例外も)。 -
リソース制限
- CPU: 約0.5 vCPU / メモリ: 0.5GB
- 月あたりの開発時間も約600~1200分程度に制限されることが多く、超過するとその月は開発できなくなる。
- ストレージ上限 2GiB、デプロイ時の帯域10GiB/月などの制限あり。
-
基本的にコードは公開
無料プランではReplはデフォルトで全世界に公開される。機密情報や非公開開発には不向き。 -
新たな無料プラン Free Tier
新たに無料プランを新設され、これまで有料プランでのみ使えていたReplit内のエージェントを10 checkpointまで無料ユーザーも利用できるようになりました。
Replit Coreプラン(有料)
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月額15~20ドル程度(年間契約で割引)
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高性能リソース
- 4 vCPU・8GBメモリのコンテナが使え、ストレージも50GiB程度に拡張。
- プロジェクト数無制限・プライベートRepl作成可・開発時間制限が撤廃。
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Always Onやブースト機能
- 24時間常時稼働のWebサーバ運用や、一時的に16 vCPU・32GB RAMまで拡張などが可能(クレジット消費)。
-
Ghostwriterの高度機能利用
AIによるコード補完やGPT-4アクセス等もフルで使える。 -
有料化によって大規模プロジェクトも運用可能になり、本格的なサービス開発に耐えうる環境を得られる。
Teams/Enterpriseプラン(有料)
- Teamsプラン:月額40ドル程度/ユーザーで、チーム内のアクセス権管理や8 vCPU・16GBのリソースなどが含まれる。
- Enterpriseプラン:企業向けの大規模利用に対応(個別見積)。
- 教育向け無料プラン「Teams for Education」は2024年に終了。現在は一般向けTeamsプランを使う必要がある。
Replit Agentの使い方
Replit Agentは、自然言語でアプリケーションを開発できるAIツールで、PC版とスマホ版の両方で利用可能です。以下に、それぞれの環境での使い方を解説します。
ブラウザ版でのReplit Agentの使い方
- アカウント作成とログイン: Replitの公式サイトにアクセスし、アカウントを作成後、ログインします。
- 新規プロジェクトの作成: ダッシュボードから「+ Create Repl」をクリックし、使用するプログラミング言語やテンプレートを選択してプロジェクトを開始します。
- Replit Agentの起動: プロジェクト内で左側のツールバーから「Agent」アイコンを選択し、チャットウィンドウを開きます。
- アプリの指示を入力: チャットウィンドウに、開発したいアプリの内容を自然言語で入力します。例えば、「ユーザー認証機能を持つToDoアプリを作成して」と入力します。
- 開発の進行と確認: Agentが指示に基づきコードを生成し、必要なファイルや設定を自動で行います。進行状況はリアルタイムで表示され、完成したアプリはプレビューで確認できます。
スマホ版でのReplit Agentの使い方
- アプリのダウンロードとインストール: iOSの場合はApp Store、Androidの場合はGoogle PlayからReplitアプリをダウンロードし、インストールします。
- アカウント作成とログイン: アプリを起動し、Replitアカウントでログインします。
- プロジェクトの作成: アプリ内で「+」ボタンをタップし、新規プロジェクトを作成します。
- Replit Agentの使用: プロジェクト内で画面下部の「Agent」アイコンをタップし、チャット画面を開きます。
- アプリの指示を入力: チャット画面に開発したいアプリの内容を入力します。
- 開発の進行と確認: Agentがコードを生成し、アプリ内でプレビューや実行結果を確認できます。
これらの手順により、PCでもスマホでもReplit Agentを活用して効率的にアプリ開発を行うことができます。
Replit Agentを利用する際の注意事項
Replit Agentは非常に便利なAI機能ですが、使用に当たっては下記の注意点行きをつける必要があります。
- コンテナベースでCPU/RAMがプランごとに割り当てられている。無料プランは0.5 vCPU・0.5GBメモリと軽め。
- 大規模プロジェクトや機械学習など重い処理には、Coreプラン以上のリソース拡張が必須。
- 開発時間上限(無料プラン)を超えると月末まで開発継続不可。継続稼働するWebサーバ運用には有料プランでAlways Onの利用が必要。
- sudo権限やカーネルレベルの操作は不可:Dockerなどを実行することもできない。
- ファイル数やサイズが膨大になると、エディタ動作が重くなる場合がある。
Replit Agentのセキュリティとプライバシー
- コンテナ分離:各ユーザーのコードは個別のコンテナで隔離。ほかのユーザー環境に影響しにくい設計。
- Secrets機能:APIキーやパスワードはAES-256暗号化され、エディタ上には表示されず安全に保管。
- GDPR対応:ユーザーのデータ保護や脆弱性対応の公表、プライバシーポリシーの整備などを実施。
- 無料版はコードが公開:機密情報や非公開開発には有料プランのプライベートReplを推奨。
6. 他の類似サービスとの比較
制限
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Glitch:Node.js特化でフロントエンドからバックエンドまで簡単に作れるが、言語対応が限定的。
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CodeSandbox:ReactやVueなどフロントエンド開発に強く、使いやすいUIが人気。
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CodePen:HTML/CSS/JSのスニペット共有特化。デザインやアニメーション重視のクリエイター向け。
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GitHub Codespaces / Gitpod:VS Codeベースの本格クラウドIDEで高性能だが、料金や設定がやや上級者向け。
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Replitの強み:
- 多言語対応、即時クラウドホスティング、共同編集、コミュニティ連携をオールインワンで利用可能
- PCでもスマホでも使え、初心者から上級者まで幅広くサポート
開発者向け拡張機能やAPI
- Extensions機能:独自のプラグインを作成し、ブラウザ版IDEに機能を追加可能。テーマ変更やリントツール連携など、コミュニティ製の拡張機能も続々登場。
- SSH接続(Coreプラン以上):ローカルのVS CodeやターミナルからReplに入って操作できる。
- Git連携:GitHubリポジトリをインポート・エクスポートし、Replitエディタ内でコミット・プッシュ管理が可能。
- 公式コード実行APIは廃止:2022年に終了したため、外部からの直接コード実行は非推奨。ただしWebサーバを立てて擬似的にAPIとして利用する方法はある。
Replit Agentを使ってみた:スマホ版ChatGPTクローン構築の例
実際のReplit Agentの使用例を、スマホ版ChatGPTクローン構築を例に取って紹介します。
まずは、初期画面でプロンプトを打ち込みます。
Replitが自動で作成計画を立てます。適宜要件を足します。今回は初期計画に従います。
OpenAIキーが求められるので,公式サイトからAPIキーを取得し打ち込みます。
これで、簡易的なChatGPTクローンが完成しました。
出力されたものではチャット履歴が実装されていなかったので、追加の要件をプロンプトで依頼します。
チャット履歴も追加実装され、正常に動貸すことができました。
まとめ
Replitは、ブラウザとスマホアプリで手軽にプログラミングを行えるクラウド型IDEで、Replit Agentを活用することで、AIによるコード生成やデバッグ支援が可能です。
多言語対応やリアルタイム共同編集、クラウドホスティング機能など、多彩な特長を提供しており、初心者から上級者まで幅広く利用でき、各種プランも用意されているため個人開発からチーム開発まで幅広く対応可能です。
AIを活用して効率的に開発を進めたい方は、実際の使用例を参考にぜひReplit Agentの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
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