【完全版】Civitaiとは?使い方・おすすめモデル6選・倫理的課題を徹底解説
近年、画像生成AIの進化がクリエイティブの現場に革新をもたらしています。
オープンソースのモデルが次々と登場し、誰でも高品質な画像生成に挑戦できる環境が整いました。
そんな中、Civitaiは画像生成AIモデルの共有・ダウンロードを実現する革新的なプラットフォームとして注目を集めています。
多彩な機能と活発なクリエイターコミュニティが、ユーザーの創作活動を力強く支援する仕組みを提供しています。
この記事では、Civitaiの概要、主要な機能、利用手順、そして最新動向について詳しく解説します。

AI導入.comを提供する株式会社FirstShift 代表取締役。トロント大学コンピューターサイエンス学科卒業。株式会社ANIFTYを創業後、世界初のブロックチェーンサービスを開発し、東証プライム上場企業に売却。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにコンサルタントとして入社。マッキンゼー日本オフィス初の生成AIプロジェクトに従事後、株式会社FirstShiftを創業。
Civitaiとは?
出典:Civitai
Civitaiは、オープンソースの画像生成AIモデル(特にStable Diffusion)を中心に、誰でも手軽にモデルの共有・ダウンロードができるプラットフォームです。
Civitaiを通してユーザーは多くのAIモデルを1つのプラットフォームを通じて開発できるようになることで、AI開発の幅を広げることができます。
Civitai開発の背景
ImageFXで作成
Civitaiは**「オープンなクリエイターコミュニティの実現」**を目指して創業者のJustin Maier氏とMaxfield Hulker氏によって立ち上げられました。
2022年末のローンチ以降急速にユーザー数が増加し、2023年9月には登録ユーザー数が200万、2024年には300万を超えるなど、現在月間1,000万以上のユニークユーザー数を誇る大規模なプラットフォームへと成長しています。
Civitaiは、今後画像生成にとどまらず音声、動画、テキストなどマルチモーダルな生成AIへの拡大も視野に入れており、オープンソースの力でイノベーションを牽引することを目指しています。
Civitaiの主要な機能と特徴
ImageFXで作成
CivitaiにはAI開発者やデザイナーなどの制作をサポートするための機能が豊富に備わっています。
ここでは主な4つの機能とその特徴を紹介します。
機能1:モデルの共有・ダウンロード
Civitaiではオープンソース化されたモデルのダウンロード、また自身で作成したモデルの共有が可能です。
サイト上では各モデルにサンプル画像と詳細な説明、バージョン情報が書かれているため、品質を視覚的に確認できるのが大きな特徴です。
Checkpoint、LoRA、Embedding、VAEなど、多様な用途に合わせた豊富なモデルの中から、自分のイメージに合ったものを選ぶことができます。
機能2:オンサイト画像生成機能
Civitaiではブラウザ上でテキストプロンプトを入力し、オリジナルの画像生成を行うことが可能です。生成結果には使用モデルやパラメータがメタデータとして表示されます。
なお、画像生成時には専用の仮想通貨「Buzz」を消費するため、Buzzの取得が必要になります。
機能3:APIによる拡張
CivitaiはAPIを公開しており、外部アプリケーションやStable Diffusionとの連携を容易におこなうことができます。
連携を行う際にはCivitai公式のデスクトップアプリ(Civitai Link)を利用することで、ローカル環境とシームレスなモデル管理の自動化が可能となります。
機能4:オンサイト通貨「Buzz」
Civitaiサイト内の各種サービスを利用する際には、**専用の通貨「Buzz」**を使用します。
画像生成、LoRAトレーニング、クリエイターへのチップ、バウンティ(懸賞依頼)などを、Buzzを支払うことで実行可能です。
また、BuzzにはYellow BuzzとBlue Buzzの2種類が存在しており、Blue Buzzについては譲渡不可能なため使用の際には注意が必要です。
Civitaiは日本語で使える?
2025年3月時点では、Civitai公式サイトのメニューやボタンなどは英語表記が基本で、公式に日本語対応されているわけではありません。
ただしChromeやEdgeなどのブラウザに搭載されている翻訳機能を使えば、完璧ではないものの、モデル概要や投稿の要旨は把握可能です。
また、Civitai上で配布されているStable Diffusionモデルは英語プロンプトがメインですが、中には日本語プロンプトでもそれなりに成果が得られるモデルがあります。
特にアニメ系モデルや日本語データを取り入れたモデルは、日本語のPromptでも問題なく動作する場合が多いです。
また、モデル作成者の一部は日本語ユーザー向けに解説や使い方を投稿していることがあります。モデルページの「Description(説明)」欄を確認すると、日本語での注意点や推奨Promptが書かれている場合もあります。
Civitaiの日本語での使い方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
Civitaiの利用方法と導入手順
ImageFXで作成
Civitaiは登録や操作方法も簡単であるため、おおよそ5分程度でモデルを使い始めることができます。
ここではCivitaiの基本的な利用方法と、モデルの検索からStable Diffusionへの導入手順をステップごとに解説します。
手順1:アカウント登録
出典:Civitai
基本利用はアカウント登録不要ですが、モデルのダウンロードやNSFW(暴力・ポルノ等)コンテンツの閲覧設定には無料登録が必要となります。
公式ウェブサイト右上のSign inをクリックし、Emailもしくは他サービスアカウント(Discord、Github、Google、Redditが使用可能)を使用してサインインします。
手順2:モデルの検索
出典:Civitai
サイト内の検索バーや各カテゴリのクリックで自分の目的・用途に合わせたテーマのモデルの一覧を表示し、イメージにあったモデルを選びます。例えば"amime"と検索すると、画像のようにアニメ風の出力を行うモデルが表示されます。
また、各モデルのサンプル画像とともに評価とレビューも掲載されているため、自身のイメージに合ったモデルをすぐに探すことが可能です。
手順3:モデルのダウンロード・Stable Diffusionへの導入
出典:Civitai
利用したいモデルの詳細ページにアクセスし、「ダウンロード」ボタンをクリックしてファイルを取得します。
ダウンロード完了後は、ローカル環境のStable Diffusionフォルダ(例:stable-diffusion-webui-forge > models)に配置し、Stable Diffusion上でモデルを選択、テキストプロンプトを入力して使用します。
※ Civitaiの使い方について詳しく知りたい方は、下記の解説記事をご参照ください。
商用利用時のライセンスと注意点
ImageFXで作成
Civitaiは制作の幅を広げる強力なツールですが、公開モデルを使用する際にはライセンスや著作権、肖像権、倫理的な面の注意が必要で、正しい使用方法を知らなければ損害を被る可能性があります。
ここでは生成した画像を商用利用する際の注意点について解説します。
ポイント1:ライセンスの遵守
Civitai上で公開されるモデルは標準ライセンス(Creative CommonsやMITライセンスなど)や、
モデル作者独自のカスタムライセンスが適用される場合があり、ライセンス遵守は必須です。
各モデルページにライセンス条項が記載されているため、そちらを十分に確認し、再配布や販売など禁止されている行為は厳守してください。
ポイント2:著作権・肖像権への準拠
生成された画像が既存の著作物や実在人物の肖像権を侵害していないか、十分に注意する必要があります。
特定のキャラクターや人物に似たような画像が生成された場合、肖像権や著作権の面で問題ないかは弁護士などに相談して使用するようにしてください。
ポイント3:倫理的配慮
差別的表現や不適切な内容が生成されていないか、にも注意を払う必要があります。
責任ある利用を心がけるとともに、公開前はダブルチェックを行うなど、十分に注意した上で使用するようにしてください。
また、Civitaiの商用利用についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
civiaiのカテゴリ別おすすめモデル6選
ImageFXで作成
Civitai上に掲載されている画像生成モデルの数があまりにも多すぎるため、どう探せばいいかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
この章では、Civitai上で使用できる画像生成AIモデルを、3カテゴリ毎に3つずつ紹介します。
モデル選定に迷った方は、まずはこれらの人気モデルから使用することをおすすめします。
実写・リアル風のおすすめモデル
Civitai上で使用できる画像生成AIモデルの中で、実写・リアル風のモデルのおすすめを3つ紹介します。
epiCRealism XL
出典:Civitai
epiCRealism XLはリアルな画像生成に特化したモデルです。ドラマの1シーンのような情景など、リアルな人物やシーンを精密に再現するのに適しています。
ただし出力品質は高いものの、商用利用は基本不可なため、ビジネスで使用を想定している場合は注意が必要です。
Realism_By_Stable_Yogi
出典:Civitai
Realismシリーズは光と影、細部のディテールを緻密に表現するモデルで、リアルな質感が魅力です。風景や人の画像を生成する際などに有効です。
商用利用は一部可能なため、ライセンスを確認し使用するようにしてください。
yayoi_mix
出典:Civitai
若い女性の実写を出力したい場合などは、このyayoi_mixがおすすめです。
AIが間違えやすい手足の描写も崩さずに出力できるため制作のストレスがなく、さらにはyayoiという名前の通り日本人のような「可愛さ」で画像を出力することが可能です。
また、こちらのモデルで制作した画像は商用利用が可能なのもおすすめポイントとなっています。
アニメ・イラスト風のおすすめモデル
Civitai上で使用できる画像生成AIモデルの中で、アニメ・イラスト風のモデルのおすすめを3つ紹介します。
Nova Anime XL
出典:Civitai
Nova Anime XLはStable Diffusion XL向けに開発された高精細なアニメ調モデルです。
デジタルアートやイラスト作成に最適なモデルとなっています。
商用利用は一部可能なため、ライセンスを確認し使用するようにしてください。
Disney Pixar Cartoon Type A
出典:Civitai
Disney Pixar Cartoon Type Aは、ピクサー風の3Dカートゥーンスタイルの生成モデルです。
立体感のある陰影とキャラクターの表情豊かな再現が特徴です。
商用利用は一部可能なため、ライセンスを確認し使用するようにしてください。
Animagine XL
出典:Civitai
Animagine XLも、高品質なアニメ調の美少女イラストが生成できる人気のAIモデルです。
こちらは商用利用可能なモデルのため、安心して使用することができます。
Civitaiのクリエイターコミュニティの特徴
ImageFXで作成
Civitaiが月1000万が利用する巨大プラットホームになった理由の一つとして、Civitaiのクリエイターコミュニティとしての魅力があります。
Civitaiではクリエイター同士が交流を深められるような仕組みが多く実装されており、世界中のクリエイター、研究者、エンジニア、画像生成愛好家が集まる活発なコミュニティとなっています。
この章では、その主な特徴を3つ解説します。
特徴1:ユーザー層の多様性
モデルを活用・開発するユーザーが多岐に渡っていることは、Civitaiの大きな特徴の一つです。
クリエイター、アーティスト、技術者、NSFWコンテンツに興味を持つユーザーなど、多様な背景を持つメンバーが参加しており、様々な角度で制作に関する意見交換を行うことが可能です。
特徴2:フィードバックと評価の循環
ImageFXで作成
各モデルページは、ユーザーがモデルのレビューを投稿/確認しやすいように設計されています。
ユーザーにはそれらのレビューがモデル選定のための情報として活かされ、開発者にはモデル改善のためのフィードバックとして活かされるため、お互いのユーザーフィードバックが循環することでより情報量リッチなコミュニティとなっています。
特徴3:共同プロジェクトやコンペの開催
Civitai上でクリエイター同士のコラボレーションイベントが多く開催されていることも、Civitaiの特徴の一つです。
共同制作プロジェクトやバウンティ機能による懸賞依頼、非公式のコンペ・チャレンジイベントが盛んに開催され、ユーザーが積極的に交流できるような仕組みが構築されています。
Civitaiを巡る倫理的課題と対策
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Civitaiは、多くのユーザーを獲得できている使いやすさ・敷居の低さの裏返しとして倫理的課題が発生しやすく、Civitai運営は規制や対策を強化しています。
本章では主に焦点となるCivitaiを巡る3つの倫理的課題と、それぞれに対してのCivitai運営の対策の仕方について解説します。
倫理的課題1:ディープフェイク
近年、実在する人物の顔を使用・合成した画像や動画を用いて過激な情報発信を行う"ディープフェイク問題"が問題視されています。
Civitaiでは、実在する人物の顔を用いた生成画像について、同意のない利用や過激な表現を含むコンテンツは厳格なポリシーに則り削除され、コンテンツ公開者はユーザー凍結の対象となります。
倫理的課題2:NSFWコンテンツの扱い
アダルトや過激な表現などといったNSFW(Not Safe for Work)コンテンツについても、未成年や不快に感じるユーザーに表示されないような注意が必要です。
Civitaiではそれらの要注意コンテンツの閲覧については本人認証を元にしたログインを必須とし、またユーザーからも閲覧設定の変更を行えるようにすることで、未成年や望まぬユーザーに対してNSFWコンテンツが発信されないように配慮がなされています。
倫理的課題3:スタイルの模倣
画像生成AIの使用時に必ずついてくる問題が、著作権違反の監視・防止です。
Civitai上でも特定のアーティストの画風を模倣するモデルなど、一部著作権侵害のリスクが指摘されており、利用規約に基づく迅速な対応がCivitai運営に求められています。
その他:ユーザーからの不満の声
倫理的側面の他にも、Buzz報酬体系の変更や無料ユーザーの制限導入に対してユーザーの一部から不満の声が上がっており、運営とコミュニティ間での改善のための意見交換が継続中です。
Civitai Helperとは?
Civitai Helperとは、Stable Diffusion用のWebUI(主にAUTOMATIC1111版)でCivitaiのモデルを手軽に管理するためのプラグインです。
主に下記の機能があり、Civitai上にある多数のモデルを効率よく扱いたい人にとって便利なツールです。
- Civitaiからモデルの情報(メタデータ)を自動取得
- ダウンロードしたモデルのファイル名をわかりやすくリネーム
- モデルの更新や管理を簡単にする
Civitai Helperの詳細や使い方を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください
Civitaiの最新ニュースと今後の展望
ImageFXで作成
画像生成AIモデルのプラットフォームであるCivitaiは、最新のAIの技術アップデートに合わせて日々その機能や設計を更新しています。
そのためアップデートの方針を先んじて把握し、適切なタイミングで使用することが大切です。
この章ではCivitaiの近年のアップデート内容や、今後のサービス展開構想について解説します。
技術アップデートへのCivitaiの対応
Civitaiは画像生成AIの代表的な技術アップデートに随時対応しております。
近年ではStable Diffusionの新バージョン(SDXL)への対応はもちろん、Black Forest Labs社開発の最新オープンソースモデル「Flux」への対応も進んでおり、専用カテゴリやガイドラインが整備されています。
Civitaiの今後の展望「SPINE構想」
Civitaiは2024年9月に、今後のサービス方針として「SPINE構想」を打ち出しています。
この構想では、画像生成に閉じずに画像・動画・音声といったマルチモーダル生成AIを統合するワークフローシステムを目指すとされており、画像以外のAI拡充に向けた大規模アップデートを2025年より行っていく予定です。
創業者はCivitaiを「クリエイターが集い、切磋琢磨する場」として、画像生成のみならず、音声や3Dモデルなど幅広く展開したいと述べており、今後もPhotoshopやBlender向けプラグインの提供など、多領域へのアップデートが期待されています。
Civitaiの実際の使用例
ImageFXで作成
Civitaiの実際の利用事例や業務での応用例については、後日掲載予定です。
制作プロジェクトやクリエイターの体験談、業務での応用例など、具体的な事例を通じて利用方法が分かるようになるので、ブックマークをしてお待ちください。
Civit aiまとめ
ImageFXで作成
本記事では、Civitaiの概要、主要機能、利用方法、商用利用時の注意点、最新技術動向、そして今後の展望まで、最新情報も踏まえて詳しく解説しました。
Civitaiは、豊富なオープンソースの画像生成AIモデル活用プラットホームとして発展し、活発なコミュニティとても日々進化しています。
今後もクリエイターが安心して利用できる環境づくりや、革新的な技術の提供に注力することで、より多くの創造的なプロジェクトの実現が期待されます。
皆さんも自身の制作活動やビジネスへの活用を是非検討してみてはいかがでしょうか。
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