Civitaiの商用利用ガイド|ライセンスの種類・確認方法・注意点を徹底解説
CivitaiはStable Diffusionをベースにした様々なAI画像生成モデルを使用・共有できるプラットフォームです。多くのユーザーが自作モデルをアップロードし、他のユーザーが自由にダウンロードして利用できます。
そして使用の際よく注意点として上がるのが、"商用利用"の可否です。商用利用の可否は各モデルのライセンスによって異なるため、利用規約の確認が必須です。
本記事では、Civitaiで商用利用が可能なモデルの見分け方とモデル使用時の注意点について詳しく解説します。
そもそもCivitaiとは何か?その概要や全体像を知りたい方はこちらの記事をご覧ください↓

AI導入.comを提供する株式会社FirstShift 代表取締役。トロント大学コンピューターサイエンス学科卒業。株式会社ANIFTYを創業後、世界初のブロックチェーンサービスを開発し、東証プライム上場企業に売却。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにコンサルタントとして入社。マッキンゼー日本オフィス初の生成AIプロジェクトに従事後、株式会社FirstShiftを創業。
Civitaiの商用利用確認が重要な背景
(ImageFXより作成)
Civitaiを活用する際に商用利用の確認が重要な背景は、主にライセンスの多様性と権利リスクにあります。
Civitaiでは、様々なライセンスのAIモデルが公開されており、非営利限定やクレジット表記必須などの制約があるものも存在します。
また、モデルの訓練データに第三者の著作物が含まれていた場合は、権利問題が発生するリスクもあります。
そのため、商用利用を検討する際は、ライセンスの最新情報を確認し、トラブルを避けるための対策を講じることが重要です。
商用利用が可能なモデルの確認方法
出典:Civitai
Civitaiで生成した画像を使用する際には、必ずモデルごとに利用規約を確認することが重要です。
Civitai自体の利用規約にも「商用利用の可否はモデルの作者が決定する」と明記されています。
ここでは商用利用が可能なモデルを確認する方法を4つ紹介します。
モデルの詳細ページでライセンス情報を確認する
出典:Civitai
モデルの詳細ページに行くと、右下に小さく"License"と記載があります。
ここをクリックすることで、各モデルに設定されているライセンスを確認することができます。
「This model permits users to...」等と使用権利が書かれている箇所を確認しましょう。
「商用利用可能」などのタグが付与されているモデルを検索する
出典:Civitai
Civitaiでモデルを検索した際、左側に出てくる条件検索欄に「タグ検索」の機能があります。
ここで商用利用可能なタグを検索し、絞り込むことで、商用利用可能なモデルのみ探し出すことができます。
作者のSNSや公式フォーラムで使用条件を問い合わせる
各モデルには、右下に作者のSNS情報や関連フォーラム情報が記載されています。
こちらから作者に直接問い合わせを行えば、安全な形でモデルの商用利用を確認することが可能です。
Civitaiの商用利用ライセンスの種類
(ImageFXより作成)
Civitaiで商用利用を確認するいちばんの方法はモデル毎のライセンスを確認することですが、その種類は多岐にわたるため、代表的なものは事前にその概要を知っておくことが重要です。
ここではモデルごとに設定されている商用利用ライセンスの代表例を紹介します。
CC0
CC0とは、「パブリックに商用利用可能」なライセンス種類です。この表記があるものはいかなる場合でもクレジット表記不要で使用することができます。
CC-BY(表示)
CC-BYとは、「商用利用可能だがクレジット表記が必要」なライセンス種類のことです。この表記があるものはクレジット表記を適切に行う必要があります。
CC-BY-NC(非営利)
CC-BY-NCは商用利用不可を示すライセンス名です。この表記があるモデルで生成した画像については、ビジネスには利用せず私的な使用に留めておく必要があります。
CreativeML OpenRAIL-M:
商用利用を含め広く再利用も認められるライセンスがCreativeML OpenRAIL-Mです。この表記があるものは、広く多様な用途に活用できるでしょう。
その他(モデルごとの独自ライセンス)
上記の他にもモデルごとにその作者が設定した独自のライセンスが設定されている場合があります。
その際は、ライセンスに記載の規約を十分確認した上で、その規約に従って利用してください。
ライセンス表記がない場合
Civitai上で提供されるモデルの中には、ライセンス表記がない場合もあります。
そのような場合はそもそもどのよう観点で商用利用可否を判断すればいいのかを考えなくてはなりません。その際の観点について、次の章でご説明します。
Civitaiの商用利用時に注意すべき観点
(ImageFXより作成)
Civitaiのモデルではライセンスの記載がないモデルも多いため、そもそもどのような観点で注意すべきなのか?を把握しておくことも重要となります。
ここではCivitaiの商用利用時に注意すべき観点について、3つご紹介します。
モデルごとの制約と権利関係
Civitaiで公開されているモデルには、第三者の著作物を含むものもあります。例えば、特定のアニメキャラクターや有名人の肖像を再現できるモデルは、商用利用が制限される場合があります。
また、著作権や二次創作の観点では、AIモデルの訓練に第三者の著作物が含まれるケースに注意が必要です。例えば、人気モデル「basilMix」は当初商用利用可とされていましたが、派生モデル利用者による営利利用が横行したため、後に商用利用禁止へ変更されました。このように、後から商用利用が制限されるケースもあるため、モデルの最新ライセンス動向をフォローすることが重要です。
生成画像の著作権問題
AIが生成した画像の著作権は不明確な点が多く、国ごとに扱いが異なるため、Civitaiで画像生成するときも注意が必要です。
米国著作権局は、純粋なAI生成物には著作権を認めない方針を示しています。一方で、AI生成画像に人間が修正を加えた場合には著作権が認められる可能性があります。
AI生成コンテンツと法律の関係
AIを用いた画像生成に関する法律も各国で異なるため、Civitaiで画像生成する時には注意が必要です。
たとえば、日本ではAI生成画像の著作権が認められにくい一方で、欧米では一部のAI生成コンテンツが著作権保護の対象となる場合があります。特に、EUではAI法(Artificial Intelligence Act)の策定が進んでおり、生成AIによるコンテンツにはウォーターマークやクレジット表記を義務付ける案も検討されています。
Civitaiの商用利用を安全に行うためのポイント
(ImageFXより作成)
商用利用の注意点を理解した上で、Civitaiで適切なモデルを選ぶためのポイントをご紹介します。
モデルの選び方
Civitaiで商用利用する際には、以下のポイントを押さえた上でモデルと選ぶと良いでしょう。
- 明確に商用利用可能と記載されているモデルを選ぶ
- 作者が明確で、連絡が取れるモデルを利用する
- クリエイティブ・コモンズ(CC0やCC-BY)ライセンスを優先する
- 生成した画像の著作権帰属が明示されているモデルを選ぶ
モデルの使い方
商用利用時にトラブルを防ぐために、適切な使用を証明できるような準備が必要となります。
具体的には、使用前に下記アクションを取っておくことで防ぐことができます。
- 利用規約をスクリーンショットで保存しておく
- 生成画像に関する権利関係をクリアにする
- 第三者の権利を侵害しないよう確認する
- 商用利用禁止のモデルは絶対に避ける
- モデルの作者に直接問い合わせる
- 法律専門家に相談する
Civitaiで商用利用可能なモデル
ここではCivitai上の画像生成モデルの中で、商用利用可能なモデルを5つご紹介します。
どのモデルが安全かの判断が難しい場合は、まずはこちらのモデルから使用されることをお勧めします。
BRA V7
出典:Civitai
BRA V7はアジア人女性のリアルな画像生成に特化したモデルで、こちらは商用利用が可能になっています。
DreamShaper
出典:Civitai
多様なスタイルの画像生成が可能な汎用性の高いモデルであるDreamShaperも商用利用なモデルになります。
mutsuki_mix
出典:Civitai
mutsuki_mixはアジア系のリアルな人物画像生成に適したマージモデルです。こちらも商用利用が可能です。
kisaragi_mix
出典:Civitai
日本人を始めとするアジア系の再現性を高めたリアル系マージモデルです。こちらは商用利用が可能です。
まとめ:Civitaiの商用利用は慎重に判断しよう
Civitaiの商用利用は、モデルごとのライセンスに依存するため、慎重な判断が必要です。利用規約やライセンスをしっかりと確認し、適切な方法で商用利用を進めることが重要です。
商用利用が可能なモデルを選ぶことはもちろん、法的なリスクを回避するための対策を講じることが、安全にAI画像を活用するための鍵となります。
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