ChatGPT o3-miniの使い方と設定方法を徹底解説

ChatGPT o3-miniのすべて ─ 高速推論モデルの概要・機能・料金から活用術まで

ChatGPTユーザー待望の新モデル「o3-mini」が登場し、今までになかった速度や推論性能で大きな注目を集めています。従来モデル(o1など)とどう違うのか?料金や機能は?無料でも使えるのか?本記事では、これらの疑問を一気に解説していきます。

仲 思成
著者: 仲 思成

AI導入.comを提供する株式会社FirstShift 代表取締役。トロント大学コンピューターサイエンス学科卒業。株式会社ANIFTYを創業後、世界初のブロックチェーンサービスを開発し、東証プライム上場企業に売却。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにコンサルタントとして入社。マッキンゼー日本オフィス初の生成AIプロジェクトに従事後、株式会社FirstShiftを創業。

ChatGPT o3-miniとは?

ChatGPT o3-miniは、OpenAI社が2025年2月1日にリリースした小型の推論特化型AIモデルです。ChatGPTのインターフェース上で誰でも利用可能で、特に複雑な思考が必要なタスクにおいて高速かつ的確な回答を目指す仕様になっています。


開発背景と目的

o3-miniは、推論(与えられた情報から新たな知識や答えを導く高度な思考能力)に強いモデルとして設計されました。特にSTEM(Science, Technology, Engineering, Mathematics)分野、つまり数学・科学、プログラミングなどで高いパフォーマンスを発揮します。
「誰でも高度な推論を活用できる環境を提供する」というビジョンのもと、多くの企業での利用が期待されています。


基本性能と提供範囲

o3miniは、前身モデルであるo1-miniや従来のo1と同等の推論精度を保ちながら、回答の応答速度を飛躍的に向上させています。また、大きな特徴として無料プランを含むすべてのChatGPTユーザーが利用できる点が挙げられます。

  • 有料プラン(Plus / Team / Pro)利用者は1日の利用回数制限が緩和されています。
  • Proユーザーの場合は回数制限なしで利用できるため、ビジネス向けに最適です。

ChatGPT o3-miniの主な機能

3種類の推論モード(low・medium・high)

  • タスクの難易度や速度・精度の優先度に応じてlow / medium / highの3種類のモードから選択可能です。

  • ChatGPTのウェブ版では「o3-mini(medium)」と「o3-mini-high(high)」が選べます。

  • API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース:外部のソフトウェアから機能を呼び出す仕組み)利用時にはさらにlowモードも指定可能です。

API提供による拡張性

  • 企業や開発者が自社アプリへ組み込んだり、カスタムAIとして活用可能です。
  • 料金はo1-miniと同じですが、推論速度と正確性が向上しており、コストパフォーマンスに優れています。

画像認識非対応とネット検索機能

  • o3miniは画像認識機能が搭載されていないため、画像解析を伴うタスクには向きません。
  • しかしChatGPT上の「Search」ボタン機能を活用することで、リアルタイムのウェブ情報を取得可能です。日々更新される情報や学術論文のチェックなどに適しています。

ChatGPT o3-miniの導入方法

ChatGPT o3-miniの利用は非常に簡単で、ウェブ版ChatGPTやAPI経由でアクセスできます。以下に導入手順を説明します。

1. ウェブ版ChatGPTでの利用

  1. ChatGPTの公式ウェブサイト(https://chat.openai.com)にアクセスします。
  2. アカウントを作成またはログインします。
  3. 画面左上の「モデル選択」から「o3-mini」または「o3-mini-high」を選択します。
  4. チャットボックスにプロンプトを入力し、応答を得ます。

2. モバイルアプリでの利用

  1. OpenAIのChatGPT公式アプリ(iOS/Android)をインストールします。
  2. アプリを起動し、ログインします。
  3. モデル選択画面で「o3-mini」を選択し、通常のチャットと同じように使用できます。

これらの手順を実行することで、簡単にo3-miniを活用できるようになります。


ChatGPT o3-miniの料金体系

プラン 回数制限(1日あたり) 備考
無料プラン 10回ほど Search機能も利用可。制限を超えると翌日にリセットされる。
Plus / Team 150回 前身モデル(o1-mini)の3倍に増加。
Pro 無制限 o3-mini / o3-mini-highともに制限なく利用可能。

API料金は従量課金制(使用した入力トークンと出力トークンの量で決まる)であり、o1-miniと同等の価格帯ながら性能が上がっている点が評価されています。


o1との比較

推論速度

o3-miniは大幅に速度向上しており、前身のo1-miniより約24%速い応答が得られるという報告があります。一方、o1は知識領域のカバーが広いとされています。

※o1-mini と o3-mini (中) のレイテンシ比較(OpenAI発表)

対応領域

数学・科学、プログラミングなどのSTEM分野における精度はo3-miniとo1ともに高い水準です。ただし、o3-miniはネット検索機能と組み合わせられるため、最新情報をベースにした回答が必要なケースでは優位性があります。一方o3-miniは画像認識非対応という制約があります。画像処理が必要な場合は他のモデルや外部サービスとの組み合わせが必要です。

※数学の問題を解かせたテスト結果(OpenAI発表)

導入難易度とサポート体制

両モデルともChatGPT画面で簡単に切り替えられるほか、APIを用いたシステム連携も容易です。サポートに関しては有料プランでの対応が手厚く、Proプランでは回数制限がなくなるメリットも大きいでしょう。

o1 o3-mini
推論速度 標準 前身のo1-miniより約24%高速化
知識領域の広さ 広範 STEM分野に特化(ただしネット検索で広がりをカバー)
画像認識 一部対応モデルあり 非対応
ネット検索機能 基本は非対応(拡張要) Searchボタン活用でリアルタイム情報に対応
料金体系 有料プラン中心 無料プランも利用可、Proは無制限

実際にo1との違いを試してみた

ChatGPT o1とChatGPT o3-miniに対し、以下の数学の問題(数学オリンピック過去問)を出題してみました。

「1以上1000以下の整数であって、2,3,4,5,6 それぞれで割った余りがどの2つも異なるようなものはいくつあるか。」

複数回の場合分けが必要であり、高度な推論能力が求められる問題でしたが、どちらも正解(49)にたどり着きました。

しかし驚異的だったのは、o1は回答までに1分10秒かかったのに対し、o3-miniはわずか20秒で回答したことです!

o3-miniの複雑な推論を高速で処理する能力は間違いないようです。

ChatGPT o1

ChatGPT o3-mini

ChatGPT o3-miniのおすすめ利用法

上記の特性から、以下のようなタスクでChatGPT o3-miniを活用するのがおすすめです。

  • 複雑な思考タスクの自動化
  • ネット検索×推論を組み合わせた情報収集
  • 高速応答が求められるサポート業務への活用

課題・注意点

  • 高度な推論への応答制限 o3-miniは推論特化モデルとはいえ、オーバーフィッティングや高度すぎる専門領域においては正確性が低下するケースがあります。
  • ネット検索時の情報ソース信頼性 最新情報を得られる反面、検索結果の信頼性は常に担保されるわけではありません。引用元を確認するなど、利用者側のリテラシーが求められます。
  • セキュリティ面での考慮 API連携を行う場合、やり取りするデータに機密情報が含まれるときは、情報の取り扱いについて十分な対策が必要です。

最新アップデート

ChatGPT o1/o3 miniがファイルと画像の両方に対応するようにアップデートされました。またPlusユーザーのo3 mini highの利用制限が7倍になり、毎日50回まで利用できるようになっています。(2025年2月13日)

Two updates you'll like—
📁 OpenAI o1 and o3-mini now support both file & image uploads in ChatGPT
⬆️ We raised o3-mini-high limits by 7x for Plus users to up to 50 per day

— OpenAI (@OpenAI) February 12, 2025

まとめ

ChatGPT o3-miniは、無料ユーザーも含め多くの人が高度・高速な推論能力を気軽に体験できる画期的なモデルです。数学・科学、プログラミングといった領域でのパフォーマンス向上に加え、ネット検索連携でリアルタイム情報も取得できるようになりました。

導入前には、自社システムとの連携手法や利用回数の上限、セキュリティ面の注意などをあらかじめ整理するとスムーズです。今後、さらにアップデートや拡張機能がリリースされる可能性もあり、AI活用の幅が一層広がることが期待されます。