【最新版】GPT-4o miniとは?GPT-4oとの違い・料金・使い方を徹底解説

近年、人工知能(AI)の進化は目覚ましく、特に自然言語処理モデルの発展が注目されています。​

その中でも、OpenAIが開発したGPTシリーズは、多くの分野で活用されており、最新の軽量モデル「GPT-4o mini」は、高性能かつ低コストで利用できるとして話題となっています。​

本記事では、GPT-4o miniの特徴や性能、料金体系、具体的な使い方について詳しく解説します。

GPT-4o miniとは?

GPT-4o miniは、OpenAIが2024年7月18日に発表した軽量型のAI言語モデルです。

フラッグシップモデル「GPT-4o」の高性能を維持しつつ、よりコンパクトで手頃に利用できるよう設計されています。

これまでAIモデルは、性能を求めるほど計算コストが膨らみ、特にAPI連携や商用利用ではコスト面が大きな障壁となっていました。

​高性能ながらも低コストで利用できる点が特徴で、多くの開発者や企業から注目を集めています。

GPT-4o miniの特徴

GPT-4o miniの主な特徴は以下のとおりです。​

  • 高性能:MMLUテスト(​※1)で82.0%のスコアを達成し、他の小規模モデルより上位の性能を示しています。
  • 低コスト:​入力100万トークンあたり0.15ドル、出力100万トークンあたり0.60ドルと、GPT-4oの約1/30の料金で利用可能です。
  • 高速な処理速度:​1秒あたり約166トークンの処理が可能で、GPT-4oの約2倍の速度を実現しています。 ​
  • マルチモーダル対応:​将来的にはテキストだけでなく、画像や音声の処理も可能で、多様なタスクに対応が予定されています。 ​
  • 大規模なコンテキストウィンドウ:​128,000トークンまでのコンテキストを処理でき、長文の理解や生成が得意です。

※1MMLUテストとは「AIがどれだけ人間のように幅広い知識と論理で問題を解けるか」をチェックするテストです。

GPT-4o miniとGPT-4oの違い

GPT-4o miniとGPT-4oの主な違いは以下の点です。​

  • 性能:​GPT-4oはMMLUテストで88.7%のスコアを記録しており、GPT-4o miniの82.0%よりも高精度です。
  • コスト:​GPT-4o miniはGPT-4oの約1/30の料金で利用でき、コストパフォーマンスに優れています。
  • 処理速度:​GPT-4o miniは1秒あたり約166トークン、GPT-4oは約84トークンの処理が可能で、GPT-4o miniの方が約2倍高速です。
  • 用途:​GPT-4oは高精度なタスクに適しており、GPT-4o miniは大量のタスク処理や高速なレスポンスが求められる場面に適しています。​

GPT-4o miniの性能

GPT-4o miniは、その名の通り軽量モデルでありながら単なる「小型版」ではなく、処理速度・応答精度・コスト効率という3つのバランスが極めて優れているのが最大の特徴です。

特にリアルタイム性が求められるビジネスシーンや、コストを重視するアプリケーション開発において、多くのユーザーや開発者から高い評価を受けています。

ここでは、GPT-4o miniの出力速度や精度評価を中心に、具体的な性能を詳しく見ていきます。

出力速度

GPT-4o miniは、1秒あたり約166トークンの出力が可能で、これはGPT-4o(約84トークン/秒)と比較して2倍近い処理速度を誇ります。

この高速性は、チャットボットやAIアシスタント、音声応答システムといった、即時のレスポンスが求められるユースケースで大きな利点となります。

求められる速度要求に精度を犠牲にしていない点も、後述するベンチマークスコアから見て取れます。

精度評価

GPT-4o miniは高速であるにもかかわらず、精度面でも非常に優秀な結果を出しています。

たとえば、MMLU(多分野言語理解)では82.0%、HumanEval(プログラミング能力)では87.2%というスコアを記録しており、これは中堅〜上位クラスの大規模モデルと肩を並べる水準です。

また、特定の分野に特化せず、学術・知識・論理推論・数学など幅広いタスクにおいてバランスよく高精度を実現しているため、汎用性が高くあらゆる業務やプロジェクトへの導入が可能です。

たとえば、単なるFAQ回答だけでなく、

  • 数値のあるビジネスレポートの要約
  • 数学的計算や推論
  • プログラミングコードの補完やレビュー といった、高度で専門的な処理にも対応可能です。

このように、GPT-4o miniは「早いけど浅い」ではなく、「早くて賢い」を両立しているのが大きな強みです。

■ベンチマークテストによる精度評価

以下は、GPT-4o miniの各種ベンチマークテストにおける精度評価結果です。​

これらの結果から、GPT-4o miniは他の小規模モデルと比較して高い性能を示しており、特にプログラミング支援や数学的推論において優れた能力を発揮しています。

GPT-4o miniの料金体系

GPT-4o miniは、高性能なAIモデルでありながら、非常に手頃な料金で利用できる点が大きな魅力です。

従来の高精度モデルはコストが課題となることもありましたが、GPT-4o miniはその約1/30という圧倒的な低価格を実現しています。

コストを抑えながら、十分な精度と速度を求めるユーザーにとって、GPT-4o miniは非常にバランスの取れた選択肢といえるでしょう。

GPT-4o miniを使えるプラン

GPT-4o miniは、OpenAIのChatGPTにおいて使用回数や機能に制限はありますが、無料プランでも利用可能です。

これは、多くのユーザーにとって大きなメリットで、従来のGPT-4シリーズでは有料プランでしか利用できなかった高性能なモデルが、GPT-4o miniでは無料でも試せるからです。

実際、ChatGPT無料プランでの利用者は、デフォルトでGPT-4o miniが割り当てられており、有料プランでのGPT-4oと比較しても、一般的な会話や業務用途であれば十分な応答品質が得られます。

なお、有料のChatGPT Plusプラン(20ドル/月)にアップグレードすれば、より高性能なGPT-4oを選択することができるほか、より多くのリクエスト数やマルチモーダル機能(音声や画像の処理)にもフルアクセス可能になります。

つまり、無料で試した上で、より高機能な処理が必要になれば有料プランに移行できる柔軟な利用が可能です。

GPT-4o mini APIの利用料金

GPT-4o miniは、OpenAIのAPIとしても提供されており、アプリケーションやシステムへの組み込みが可能です。

API経由で利用する場合の料金は、以下の通りです(2025年3月時点):

  • 入力:100万トークンあたり 0.15ドル
  • 出力:100万トークンあたり 0.60ドル

この料金は、GPT-4o APIの約1/30という破格の価格設定となっており、コスト面で非常に優れています。

たとえば、大量のデータを処理するバッチアプリケーションや、チャットボット運用においてもコストを大きく削減できる点が魅力です。

また、他の軽量モデル(Claude HaikuやGemini 1.5 Flashなど)と比較しても、性能と料金のバランスが非常に良いと評価されています。

コスト重視でAIを導入したい企業にとっては、有力な選択肢となるでしょう。

GPT-4o miniの使い方

GPT-4o miniは、ブラウザでもアプリでも簡単に利用可能です。

利用シーンに応じて、PCやスマートフォンからスムーズにアクセスできるのが特徴です。

ここでは、代表的な使い方を2つ紹介します。

ブラウザ上での使い方

GPT-4o miniは、ChatGPT公式サイトにアクセスすることで、ブラウザからすぐに利用できます。

無料版では、アカウント作成後にログインすると、モデルを切り替えるオプションはなくデフォルトでGPT-4oが割当されています。

GPT-4oが利用上限に達した場合、自動的にGPT-4o miniへ切り替わります。

操作は非常に直感的で、GoogleやBingで検索する感覚で、チャット画面から直接質問や指示を入力するだけで応答が返ってきます。

例えば「旅行の計画を立てたい」「議事録を要約したい」「文章の校正をしてほしい」など、あらゆるタスクを自然な会話形式でこなせます

また、ChatGPT Plusに加入すると、ブラウザ上でもモデル切り替えが可能となり、画像生成・音声入力・ファイル添付などの高度な機能が利用可能になります。

アプリでの使い方

スマホアプリ版でもブラウザ版と同様にモデルを切り替えるオプションはなく、デフォルトでGPT-4oが割り当てられています。

GPT-4oが利用上限に達した場合、自動的にGPT-4o miniへ切り替わります。

iOSやAndroidのアプリストアから「ChatGPT」アプリをダウンロードし、OpenAIアカウントでログインすれば、PCと同様にチャット形式で利用が可能です。

特にアプリ版では、「音声入力機能(Whisperベース)」が活用しやすく、移動中や手が離せない状況でもAIに話しかけてタスクを進めることができます。

また、音声対話がリアルタイムで行えるGPT-4oの機能にも対応しており、AIとの会話をまるで人間と話しているかのようにスムーズに行えます。

加えて、アプリ上では画像の撮影やアップロードをその場で行い、画像に対する質問をすることも可能で、たとえば「この料理のレシピを教えて」や「書類の内容を要約して」といった使い方が可能です。

まとめ

GPT-4o miniは、コストパフォーマンスと応答速度に優れた次世代AIモデルとして、今後のAI活用を大きく変える可能性を秘めています。

MMLUなどの評価でも優れた精度を発揮し、無料プランでも利用できる点から多くのユーザーにとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。

特に、APIを用いたシステム連携や、アプリによる音声・画像対応といった拡張性を考慮すれば、企業ユースから個人利用まで幅広いニーズに対応可能です。

今後、より多くのアプリケーションやサービスに組み込まれることで、私たちの生活やビジネスのあり方をさらに進化させていく存在になることは間違いありません。

GPT-4o miniは、AI時代の新たなスタンダードとなるモデルといえるでしょう。