【完全版】GPT-4o使い方ガイド|便利な機能9選と活用法を紹介
GPT-4oは、OpenAIが2024年5月に公開した最新のAIモデルです。
テキスト・音声・画像・動画を一度に扱える優れた機能で、これまで以上に自然で柔軟な対話が可能になりました。
本記事では、GPT-4oの特徴から使い方、基本・高度な機能・料金や無料で活用するコツまで、初めての方にもわかりやすく解説します。
また、弊社では「AI使いたいが、どのような適用領域があるのかわからない…」「AI導入の際どのサービス提供者や開発企業を組めばいいかわからない…」という事業者の皆様に、マッキンゼーやBCGで生成AIプロジェクトを経験したエキスパートが完全無料で相談に乗っております。
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AI導入.comを提供する株式会社FirstShift 代表取締役。トロント大学コンピューターサイエンス学科卒業。株式会社ANIFTYを創業後、世界初のブロックチェーンサービスを開発し、東証プライム上場企業に売却。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにコンサルタントとして入社。マッキンゼー日本オフィス初の生成AIプロジェクトに従事後、株式会社FirstShiftを創業。
GPT-4oとは?
GPT-4oは、OpenAIが開発した最新の生成AIで、より自然で高度な対話が可能な次世代モデルです。
その理由は、テキスト・音声・画像・動画といった複数の情報を同時に処理できる「マルチモーダル機能」を備えているためです。
例えば、音声と画像を組み合わせた質問にもスムーズに対応でき、従来のモデルに比べて表現力や理解力が格段に向上しています。さらに、前モデルのGPT-4と比べて応答速度や翻訳精度も強化されており、音声入力の場合は最短232ミリ秒、平均でも320ミリ秒で応答できるほどの速さです。
このように、GPT-4oは処理能力と対話の自然さを両立した、高性能なAIとしてさまざまな場面で活用されています。
GPT-4oの使い方〜セットアップ編〜
GPT-4oを活用するには、まず正しいセットアップ手順を理解しておくことが大切です。
ここでは、PCとスマホそれぞれの環境でGPT-4oを使い始める方法について、ログインや機能選択の流れやログインせずに利用する方法までわかりやすく解説します。
PCでの使い方
1.公式サイトを開く
まずは、OpenAIの公式サイト(https://chat.openai.com)にアクセスし、GPT-4oの利用を開始します。
トップページからChatGPTにログインすることで、GPT-4oを含む各種モデルや機能にアクセス可能です。
なお、操作手順や詳細な使い方などはサイト内には記載されていないため、本記事を参考に進めるのがおすすめです。
2.ログインする
公式サイトのトップページ右上にある「ログイン」ボタンをクリックすると、「ログイン・新規登録」画面に遷移します。
既存のアカウントをお持ちの場合は、「ログイン」ボタンを押して下さい。
アカウントをお持ちでない場合は、「新規登録」ボタンからアカウントを新規登録して下さい。登録後、登録したメールアドレスに確認メールが送信されるので、指示に従って確認を完了させます。
3.機能を選択する
ログイン後は、画面中央の入力欄にプロンプトを入力することで、すぐに目的に合った機能を使い始めることができます。
選択中のモデルが、「GPT-4o」以外のモデルが選択されている場合があります。その場合は、左上の「ChatGPT」ボタンをクリックすることで、GPT-4oモデルを含めて他のモデルも選択することができます。(有料版のみ)
GPT-4oは、テキスト生成や情報収集、音声対話など、多様なニーズに対応した機能を備えています。
たとえば、「取引先へのお礼メールの雛形を作成して」と入力すれば、丁寧な文面のビジネスメール案が瞬時に表示されます。このように、具体的な指示を出すだけで実用的なアウトプットが得られる点が、GPT-4oの大きな魅力です。
4.ログインせず使うには?
ブラウザ版では、一部の基本的な機能はログインせずに利用することも可能です。
公式サイトのトップページから直接アクセスできるデモ版が提供されており、試用目的で利用することができます。
ただし、保存機能や高度な設定など一部の機能は制限されますので、アカウントを作成しても無料で使うことが可能でおすすめです。
スマホでの使い方
1.アプリをダウンロードする
スマホでGPT-4oを利用するには、まず公式のChatGPTアプリをダウンロードします。
iOSの場合はApp Store、Androidの場合はGoogle Playストアから「ChatGPT」と検索し、アプリをインストールしてください。
2.ログインする
アプリを起動し、既存のアカウントをお持ちの場合は、「ログイン」ボタンを押して下さい。
アカウントをお持ちでない場合は、「新規登録」ボタンからアカウントを新規登録して下さい。登録後、メールアドレスの確認を求められる場合がありますので、指示に従って確認を完了させます。
3.機能を選択する
ログイン後、ChatGPT画面から利用したい機能を選択します。
テキストチャット・音声対話・画像生成など、多様な機能が提供されています。
例えば、音声対話を利用する場合、マイクのアイコンをタップして音声入力を開始します。
4.ログインせず使うには?
現在は、スマホアプリではログインが必須で、ログインなしで利用できる機能はありません。
音声対話や画像生成などの高度な機能は有料プランのみ利用可能です。ログインなしで利用できる機能については、スマホアプリではなくブラウザ版に限定されます。
スマホアプリのChatGPTを利用する場合は、有料版・無料版問わずアカウントの作成とログインが必要です。
GPT-4oの使い方〜基本的な機能編〜
GPT-4oには、日常業務から創作活動まで幅広く活用できる基本機能がそろっています。
ここでは、GPT-4oのマルチモーダル機能を代表する4つの機能について、実際の使い方や活用シーンを交えて解説していきます。
AIチャット機能
GPT-4oのAIチャット機能では、自然な文章で質問や依頼を入力するだけで、会話のようにスムーズなやり取りが可能です。チャット入力欄に「顧客へのお礼メールの文例を作成してください」と入力すると、すぐに丁寧なビジネスメールの雛形が表示されます。
画面の左上にはチャット履歴が表示されており、過去のやり取りをすぐに確認・再利用できます。
返信の内容は非常に自然で、言い回しの調整などもその場で相談できます。複雑な話題や専門用語を含む質問にも対応できるため、業務支援にも有効です。
リサーチ機能
調べ物をしたいときは、プロンプト入力欄に質問を入力するだけで情報を収集・要約してくれます。
「最新のAI導入事例について教えて」などと入力すると、GPT-4oは複数の信頼性ある情報源をもとに内容を整理し、簡潔に回答します。
特定のテーマに対する背景情報や比較、要点の整理なども得意で、検索エンジンのようにリンクをたどる手間がなく、すぐに本質にたどり着けるのが特長です。
執筆・企画・調査など幅広い分野で活用できます。
音声会話機能
音声入力を有効にすることで、GPT-4oとマイク越しに直接会話が可能です。画面右下に表示されるマイクアイコンをタップすることで、音声で話しかけることができます。
内容はテキストに表示されませんが、AIから自然な口調の返答が音声で返ってきます。手がふさがっている時や、文字入力が難しい状況でも利用でき、声だけでAIと操作や情報取得が可能になります。
画像生成機能
ChatGPTの画面上で「○○のイメージをイラストにして」と入力するだけで、画像が自動生成されます。入力欄に内容を書き、エンターキーを押すと、数秒後に画像がチャット内に表示される仕組みです。
ブログや資料の挿絵・SNS投稿用のグラフィック制作など、手軽にビジュアル素材を得たい場面で役立ちます。抽象的な表現にも柔軟に対応できるため、クリエイティブな用途にも対応します。
GPT-4oの使い方〜高度な機能編〜
GPT-4oは、基本機能だけでなく、より専門的・実用的で高度な機能も数多く備えています。
ここでは、ビジネスや開発、調査業務などに役立つ一歩踏み込んだ使い方について詳しく解説します。実務に直結する活用例を交えながら、GPT-4oの応用力を紹介していきます。
データ分析・グラフ
数値データを入力するだけで、自動的にデータを読み取り、グラフやチャートとして表示できます。「月別売上データをグラフにしてください」と依頼すると、棒グラフや折れ線グラフで可視化された結果が返ってきます。
CSVやExcelなどのファイルを添付することで、より詳しいグラフを作成してくれます。特にビジネスレポートや会議資料の作成において視覚的に伝える手段として有効であり、データの傾向や比較分析が容易になります。
音声認識と翻訳
GPT-4oは、OpenAIの音声認識エンジン「Whisper」を使用しており、高精度でリアルタイム性が特徴です。
マイク入力を通じて話した内容を、通訳として利用できる音声翻訳機能も便利です。「これから話す内容を全て英語に翻訳して」や、ユーザーが日本語で話したあとに、「話した内容を英語に翻訳して」と伝えると英語に翻訳して音声で返してくれます。
多言語に対応しているため、英語をはじめ中国語・ポルトガル語からヒンディー語まで約80以上の言語をサポートしています。国際会議や海外とのやり取り、外国人観光客への案内などの実践的な場面で役立つ機能です。
話すスピードが多少速くても正確に認識し、文脈を理解した自然な訳文が得られます。現在は、話した内容をテキストに表示する機能はありません。
画像認識
ロゴの入った画像をアップロードすると、GPT-4oがそれを解析し企業名やブランド情報を特定します。
認識結果には、企業の概要や関連業界の情報が含まれ、ビジネスリサーチや競合分析に応用できます。ブランド比較やロゴトレンドの分析にも利用でき、マーケティング施策のヒントにもつながります。
コード生成
プログラミングに不慣れな人でも、自然文で指示を入力するだけでコードを生成できます。
「PythonでCSVファイルを読み込むコードを作って」と入力すれば、すぐに実行可能なコードが提示されます。
エラー箇所の修正やコードの最適化についても会話形式でアドバイスを受けられ、学習用にも、業務効率化にも役立ちます。
ファイル操作
PDFやWordなどの文書ファイルをアップロードすることで、中身の要約・分析・情報抽出が可能です。
「この資料を3行で要約して」や「この契約書の注意点を教えて」といった依頼にも対応します。大量の文書処理や、重要なポイントの把握を短時間で行いたい場合に特に便利で、時間短縮と正確な把握に貢献します。
使用時の注意点
GPT-4oは非常に高性能なAIですが、安心して使うためにはいくつかの注意点も押さえておく必要があります。
ここでは、個人情報の扱い方やAIの出力を鵜呑みにしないためのチェックポイント、そして文脈理解に関する注意など安全かつ効果的に活用するための基本ルールを紹介します。
個人情報を保護する
GPT-4oを利用する際は、個人情報や機密情報を入力しないよう注意が必要です。入力されたデータは一定期間保存される可能性があり、情報漏洩のリスクが存在します。
機密性の高い内容を扱う際は、特に慎重な取り扱いを心がけましょう。
最後は人間がチェックする
GPT-4oが生成する内容は非常に精度が高いものの、完全に正確とは限りません。特にAIは全般的に、「ハルシネーション」と呼ばれる存在しない情報を本当にあるような表現をします。
最終的な意思決定や公式な文書作成には、必ず人間による最終確認を行う必要があります。契約書や公式発表文など、誤りが許されない文書は必ず目視確認を行いましょう。
コンテキストの理解
GPT-4oは非常に高度な文脈理解能力を持っていますが、時に文脈や意図を誤解することがあります。
複雑な依頼や微妙なニュアンスを伝える際は、明確で具体的な表現を心がけると良いでしょう。必要に応じて、質問を細かく分けることも効果的です。
GPT-4o の料金と使用制限
GPT-4oの利用には基本的にサブスクリプション料金がかかりますが、無料枠や利用制限があります。
具体的な利用制限として、1分あたりのリクエスト数や月間使用量が制限される場合があるため、使用頻度が高い場合は注意が必要です。
使用する頻度・用途にあわせて最適なプランを選択しましょう。
GPT-4o を無料で使うポイント
GPT-4oは有料プランがある一方で、無料でもかなり多くの機能を使うことができます。
この章では、無料枠の制限を理解しながら上手に使い続けるための工夫やコツを解説します。使いすぎを防ぐ方法や、質問のまとめ方など、賢くGPT-4oを活用したい方に役立つ内容です。
利用制限を理解する
まずは無料プランの制限内容を正しく把握することが重要です。ChatGPTの無料版では、GPT-4oは一部の機能に限られている場合があります。
また、以下のような制限が存在します:
- 利用回数制限:連続して約10回メッセージを送信すると制限に達し、一時的に利用できなくなります。
- 処理可能文字数:1回あたり約5000文字まで。
- 画像やPDFアップロード:連続して約3回まで。
- アクセス集中時の影響:ピーク時にはレスポンスが遅くなる、または使用制限がかかることがあります。
これらの制限を理解しておくことで、業務や日常的な調査への影響を最小限に抑えながら計画的にAIを活用できます。
複数の質問を1回でまとめる
プロンプトを工夫することで、1回のリクエストあたりの情報量を最大化できます。
たとえば、「製品Aと製品Bの比較を表形式でまとめてください」と依頼することで、複数の質問を一括で処理できます。
質問を細かく分けて都度送信すると、回数制限にすぐ達してしまいますが、関連する内容を1つにまとめて依頼すれば効率よく無料枠を活用できます。ただし、プロンプトが長すぎると処理文字数制限(約5000文字)に引っかかる可能性があるため、簡潔かつ的確な質問文を作成することが大切です。
プロンプト構成力が無料利用を長持ちさせる秘訣です。
利用状況のモニタリング
意識せず使い続けていると、いつの間にか無料枠を超えてしまうこともあります。
無料ユーザーは「使用制限に達しました」という表示が出るまで気づかないことも多いため、自分の利用状況を定期的に確認することが重要です。
以下のポイントに注意しましょう:
- 利用時間や回数を記録・管理する。
- 必要に応じて使用頻度を調整する。
- 質問内容を要約してリクエストするなど効率化を図る。
頻繁に使う場合は、有料プラン(ChatGPT Plusなど)の検討も視野に入れると良いでしょう。有料プランでは回数制限が大幅に緩和され、よりスムーズな利用が可能になります。
まとめ
GPT-4oは多彩な機能を備え、業務や日常生活を幅広くサポートする強力なAIモデルです。
PC・スマホ問わず手軽に使い始められ、テキスト・音声・画像・動画を横断的に処理できる高い柔軟性と応答性能を誇るマルチモーダル機能が特長です。基本的な使い方を押さえ、目的に応じて機能を使い分けることで、業務効率や情報収集力を大きく向上させることができます。
無料でもかなりの範囲を利用できるため、まずは自分のニーズに合わせて試してみることをおすすめします。
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