Google発の最新画像生成AI「ImageFX」徹底解説
「ImageFX(イメージエフエックス)」は、Googleが2024年2月にリリースした最新の画像生成AIツールです。テキストに沿ったイメージを自動で描き出す「Text to Image」技術を搭載しており、その高い写実性と幅広い表現力が大きな注目を集めています。さらに、Googleアカウントがあれば無料で利用できる手軽さも相まって、ビジネス現場から個人の趣味・学習用途まで活用の幅が急速に広がっています。
本記事では、ImageFXの概要や技術的背景、料金プランや商用利用の留意点をはじめ、具体的な使い方や編集機能、他社AIモデルとの比較まで余すところなく紹介します。最新バージョンのImagen 3がもたらす進化や、今後の発展に関わるGoogleの新プロジェクト情報にも触れていますので、ぜひ最後までご覧いただき、ImageFXの可能性を体感してみてください。
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AI導入.comを提供する株式会社FirstShift 代表取締役。トロント大学コンピューターサイエンス学科卒業。株式会社ANIFTYを創業後、世界初のブロックチェーンサービスを開発し、東証プライム上場企業に売却。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにコンサルタントとして入社。マッキンゼー日本オフィス初の生成AIプロジェクトに従事後、株式会社FirstShiftを創業。
ImageFX(イメージエフエックス)とは?
2024年2月にGoogleが正式発表し、同年初頭から「Google Labs」のプロジェクトとして一般公開された最新の画像生成AIツールが「ImageFX」です。テキストで指示を入力すると、指定したイメージに沿った画像を自動生成してくれる「Text to Image」サービスとして注目を集めています。もともとはGoogle DeepMindチームが開発した「Imagen(イメージェン)」という拡散モデル(Diffusion Model)がエンジンとして使われており、写真のようにリアルな描写からイラスト的な作風まで、多彩な画像を生み出せる点が特徴です。
Googleアカウントさえあれば誰でも無料でアクセスできることから、ビジネス用途やクリエイティブ制作の現場はもちろん、一般ユーザーの趣味や学習など、幅広いシーンで利用が広がっています。本記事では、ImageFXの基本機能や使い方、他社AIモデルとの比較、最新動向などをまとめて解説します。
1. ImageFXの概要と背景
1-1. 開発の経緯とGoogle Labsでの実験プロジェクト
ImageFXは2024年2月1日にGoogle公式ブログで発表された新しいAIツールです。Googleが長年にわたり研究してきた大規模生成モデル「Imagen」をベースにしており、当初はアメリカやニュージーランド、オーストラリアなど限られた地域で試験公開されていました。しかし2024年末のモデルアップデート(Imagen 3のリリース)に伴い、グローバル提供が一気に拡大し、現在では日本を含む多くの国・地域で利用できるようになっています。
Google Labs上の実験サービスとして提供されているため、今後も継続的に機能やUIがアップデートされる可能性が高いと見られています。
1-2. Imagenモデルの技術的特徴
ImageFXの核となるImagenモデルは、拡散モデル(Diffusion Model)の手法を用いたテキスト画像生成アルゴリズムです。学習データとして膨大な画像とそのキャプション(説明文)を取り込み、文章のニュアンスを精密に読み取って段階的に画像を生成します。
- 高い写実性:フォトリアリスティックな描写が得意で、細部の質感やライティングまで自然に再現。
- 多彩なスタイル表現:アニメ風、油絵風、印象派、SFイラストなど、プロンプトに応じて幅広い画風を再現できる。
- 安全・倫理対策の徹底:不適切なコンテンツを生成しないようガードレールを設け、さらに生成画像にはSynthID(電子透かし)という不可視ウォーターマークも埋め込まれています。
Imagenは2024年2月時点ではバージョン2を搭載していましたが、同年12月頃からバージョン3への移行が順次進んでおり、ImageFXの出力画質や表現力がさらに向上しました。
2. 料金プランと商用利用の見通し
現状、ImageFXは無料で提供されており、Googleアカウントによるログインのみで使えるのが大きな魅力です。ただし、AIサービスはユーザー増加に伴い、個人利用と商用利用を分けるケースが多くみられます。
- 商用利用ポリシー:まだ明確なガイドラインが提示されていませんが、Google Cloudの商用版(Vertex AI経由)では利用規約や著作権周りがより厳格に整備されており、ImageFXも将来的に同様のポリシーが導入される可能性があります。
- 著作権の扱い:OpenAIやAdobeと同様、ユーザーが生成した画像の権利をどこまで保持できるかが注目されています。現時点では「ベータ版の実験ツール」という位置付けのため、利用規約の改訂があれば公式ブログやLabsサイトでアナウンスされる見込みです。
広告案件やマーケティング素材として使う場合は、常に公式のアップデートに注意し、規約が変わった際には速やかに確認しましょう。
3. ImageFXを始める手順
3-1. 公式サイト・Google Labsへのアクセス
- 公式ページにアクセス
ウェブブラウザでImageFXの公式サイトにアクセスします。 - Googleアカウントでログイン
画面右上の「ログイン」ボタンを押し、任意のGoogleアカウントを選んでサインインします。ログインが完了すると、ImageFXの画像生成機能が全て解放されます。
3-2. Bardから直接利用する方法
Googleの対話型AI「Bard」にImagenが統合されており、Bard上で「○○の画像を作って」と指示すると即座にImageFX由来の生成画像が表示されます。
- 無料で使える:Bardは2024年半ばより日本を含む多言語対応が進み、ImageFXもあわせて利用可能に。
- 出力解像度:Bard経由でも高品質な1536×1536ピクセルの画像をダウンロードできます。
- 対話型のプロンプト改善:Bardに追加指示を出しながら生成結果をブラッシュアップしていく、といった使い方も可能。
4. ImageFXの基本機能と使い方
4-1. Text to Image生成
-
プロンプトBOXに文章を入力して「作成」
画面左側のテキストボックスに簡単な英語または日本語(現段階では英語がより高精度)で指示を入力し、「作成」ボタンをクリックすると、複数の候補画像が右側に表示されます。 -
追加要素を盛り込む
「A candy house in the forest, cookies, chocolates, cake sticks, candy, biscuits, fairy tale style, cute」などのように、スタイル・要素を詳細に書き加えるほど、イメージに近い画像が得られやすくなります。 -
エクスプレッシブ・チップ(Expressive Chips)の活用
プロンプト欄の下に表示される関連キーワードをクリックするだけで、「35mm film」「minimal」「sketchy」など様々なスタイルをワンタッチで追加できます。
4-2. キーワード差し替えによるバリエーション生成
生成後の画面では、主要キーワードがハイライトされ、右側の▼マークから類義語・関連語を選択できます。
- 例)「candy house」を「gingerbread house」「ice cream house」に変えるだけで、全く異なる雰囲気を手軽に再生成。
- 「cute」「fairy tale style」を「ugly」「horror style」に変更したり、背景を「forest」から「beach」にしたりと、好みに応じて自由自在です。
4-3. 部分編集(インペインティング)
ImageFX単体でも簡易的な部分編集に対応しています。
- 編集モードに切り替え
生成した画像の下にある「Edit image」ボタンをクリック。塗りブラシで変更したい領域を塗りつぶします。アスペクト比が「正方形」の場合のみ使える機能なので注意が必要です。 - テキストで修正内容を指定
例:「change the chocolate to biscuits(チョコレートをビスケットに変更)」のように書いて「Re-generate」を押すと、その箇所だけ別の要素に置き換えられた案が複数提示されます。
4-4. 生成画像のダウンロード・共有
- クリップボードコピー:他のアプリケーションへ素早くペースト可能。
- ローカル保存(Download):PCやスマホに保存して編集ソフトで後から加工もOK。
- シェア用URL生成:友人や同僚にURLを渡すだけでブラウザ上で閲覧・再生成してもらえます。
- 不適切な出力の報告:ガイドラインに反する画像が生成された場合は通報が可能。
5. ChatGPT(他のLLM)を使ったプロンプト作成のコツ
より理想的な出力を得るには、プロンプト自体を工夫することが重要です。ChatGPTなどの言語モデルを活用してプロンプトを生成・改善する方法もあります。
- 画像の特徴分析
参考画像をChatGPTにアップロードし、「この画像の構図や色調、スタイルを詳しく説明して」とお願いすると、英語での細かい説明が得られます。 - 説明をプロンプトに転用
得られた要素をそのままImageFXのプロンプトに反映することで、「夕暮れの赤味を帯びた空」「上から見下ろした視点」など詳細設定がしやすくなります。 - 段階的なブラッシュアップ
もしイメージとずれた結果が出たら、「もう少し◯◯な雰囲気に近づけるためのプロンプトを提案して」とLLMに再指示し、修正版プロンプトを試す流れも有効です。
6. ImageFXで生成・編集できないケース
ImageFXには独自のコンテンツポリシーが存在し、以下のようなケースは自動的にブロックされる可能性があります。
- 暴力的または公序良俗に反する表現
- わいせつ・アダルト要素の強い画像
- 個人の肖像や著名人を模倣する表現(肖像権・プライバシー保護の観点から制限)
- 未成年者が危険・不適切行為に関わる内容
ブロックされた際は、プロンプトの言い換えや対象の設定変更を試してみてください。画像生成AI全般に言えることですが、特にGoogleは安全策を重視しているため、他社モデルよりフィルタが厳しめだというユーザーの声もあります。
7. 競合製品との比較
7-1. OpenAI DALL-E 3との比較
- 特徴:DALL-E 3はGPT-4と深く連携して複雑な文章表現に強いとされ、一方のImageFX(Imagen)はリアル描写や汎用性の高さが強み。
- 使いやすさ:DALL-E 3はChatGPT連携で対話的にプロンプトを調整できるが、ImageFXはUIがわかりやすく、エクスプレッシブ・チップを使ったスタイル変更が手軽。
- 料金:ImageFXは無料で使えるが、DALL-E 3はChatGPTの有料プランを利用すると高速に大量生成できるなど利便性が異なる。
7-2. Adobe Fireflyとの比較
- 商用利用の安心感:FireflyはAdobe Stock等、ライセンスクリアな学習データを使うことで企業利用に適した環境を整備。一方、ImageFXはまだベータ扱いで商用ライセンスが流動的。
- Photoshopとの連携:FireflyはPhotoshopやIllustratorに直接統合されており高度な編集との組み合わせが可能。ImageFXは単体ツールがメインだが、将来的に「Whisk」など新ツールの展開が予定されている。
- 描画傾向:Fireflyは鮮やかでイラスト調になりやすい傾向が指摘され、ImageFXは比較的「自然で落ち着いた」絵作りになるケースが多いといわれる。
7-3. Midjourneyや他のモデルとの比較
- Midjourney:美術的・芸術的な世界観に特化した独特のスタイルを持つと言われる。ImageFXは幅広いシーンに合わせやすい反面「無難」になりがちという意見も。
- ローカル系モデル(Stable Diffusionなど):ローカルで自由度高く生成できるが、グラフィックボードなどハードウェア要件がある。ImageFXはクラウド環境で完結し、端末を問わず動作する。
8. 【実際の使用例】
8-1.企業のイメージマスコットの作成
プロンプト
bear mascot for a cosmetics brand.修正モードを使ってクマのスカーフをマフラーに変えることもできます。
9. 最新動向・今後の展望
9-1. Imagen 3の進化と「Whisk」の公開
2024年末にImagen 3がリリースされ、より高度なライティング表現やアーティスティックなスタイルへの対応力が強化されました。さらにGoogleは新ツールとして「Whisk」を一部ユーザー向けに公開し、既存画像をキャプション化→別シーンにリミックスするといった高度な編集実験も進めています。
-
部分編集・画像拡張の強化:Whiskではインペインティング・アウトペインティング機能を搭載しており、Photoshopのような編集がクラウド上で完結するという報告もあります。
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Geminiとの連携:Google次世代マルチモーダルモデル「Gemini」が画像解析を担当し、Imagen 3が再生成を行うことで、さらに複雑な指示にも対応可能になる見込みです。
9-2. 安全性と規制動向
AI生成物に関する法的・倫理的な規制が各国で議論されるなか、GoogleはSynthIDウォーターマークや画像のメタデータへのタグ付けによる「コンテンツ認証」機能を積極的に推進しています。AdobeのC2PA(Content Credentials)との連携や、OpenAIなど他社との技術標準化も進行中です。
- ユーザーの意見:過度なフィルタリングや透かし埋め込みを嫌がる声がある一方、情報が混乱する時代だからこそ生成AIの透明性を確保すべきだという意見も根強く、Googleは引き続きバランスを探っている段階といえます。
10. まとめ
GoogleのImageFXは、最新のImagenモデルによる高品質な画像生成と、UIのシンプルさ・無料で使える手軽さで注目されています。エクスプレッシブ・チップを活用すれば専門知識がなくても多彩なスタイルを試せ、Bardや他の言語モデルと連携すれば理想のプロンプトを段階的に磨き上げることも可能です。
一方で、コンテンツポリシーの厳格さや商用利用ルールがまだ不透明な点には注意が必要です。競合のOpenAI DALL-E 3やAdobe Firefly、Midjourneyなどと比較しつつ、用途や目的に合ったAIを選ぶのが賢明でしょう。
2024年末以降はImagen 3へのアップグレードが進み、さらなる高精度生成や部分編集ツールが充実してきました。今後、Googleの次世代AI「Gemini」との連携によって、画像とテキストや動画まで横断的に扱う豊かなクリエイティブ体験が可能になると期待されています。最新のアップデートや機能はLabs公式サイトで随時公開されるので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
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